最近読んだ本

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『ウェットウェア: 単細胞は生きたコンピューターである

 

生物がコンピューターってちょっと意味がわかりませんが、

コンピューターのシリコンチップのように、生細胞は情報を受け取り、

計算をし、判断を下しているというのです。

もちろん扱う情報と言うのは化学物質であって、

コンピューターそのものというわけではありません。

ウェットウエアというのは、ハードウエアやソフトウェアに対応

する言葉のようです。

単細胞生物は、文字通りたった一つの細胞だけで出来ている

生物です。

それがなぜ意志をもって行動しているように見えるのでしょうか?

細胞内部の細胞質中には、さまざまな種類のたんぱく質や、酵素などが

たくさん存在しています。それらの分子は拡散によって常に動き続けて

いて、分子同士は常にぶつかり合い、分子同士が結合したり

他の分子の構造を変えたり複雑な作用を絶えず繰り返しています。

こういった作用の連鎖は絶えず繰り返されていて、外部からの刺激

をを受け取った受容体分子から放出された分子からさまざまな

たんぱく質の作用を経て鞭毛を動かし、食物のあるほうへ移動したり、

危険を回避する行動を起こしたりします。

この間に起こる化学的な反応は、はっきりした経路を通るものではなく

基本的に拡散という次の瞬間どうなるのか予測できない動きによって伝えられるのに

なぜ何かを判断しているような行動に見えるのでしょうか?

もうこのあたりで完全に私の限界を超えています。

正直理解できない内容ばかりなのですが、

楽しく読み進んで行きました。

生き物の複雑さ、精巧さは理解できる範囲を

はるかに超えていますが、何よりも楽しく

感じられます。

カクバリ

 

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